こんにちは。坊主です。
今回は、政治学者の白井 聡氏を取り上げます。
武器としての「資本論」 | 東洋経済STORE https://t.co/CNqwwScgvU
紀伊國屋書店が大規模な休業に入るなど、最悪のタイミングになってしまったのですが、4月10日新著を刊行します。
— 白井 聡/Shirai Satoshi(新刊『武器としての「資本論」出しました!) (@shirai_satoshi) April 8, 2020
安倍政権に批判的な立場を取る白井氏ですが、ここに来て安倍政権を総括する記事を「論座」に掲載し世間の注目を集めています。
一体、白井氏は安倍政権にどんな評価を下したのでしょうか?
白井 聡が安倍政権を酷評
安倍政権に対する白井氏の評価について「論座」では次のように掲載されています。
無論、あちこちで指摘されてきたように、
どの領域においても安倍政権は長期安定政権にもかかわらずロクな成果を出せず、
ほとんどの政策が失敗に終わった。
だが、
真の問題は、失政を続けているにもかかわらず、
それが成功しているかのような外観を無理矢理つくり出したこと、
すなわち嘘の上に嘘を重ねることがこの政権の本業となり、
その結果、
「公正」や「正義」といった社会の健全性を保つために不可欠な理念をズタズタにしたことにほかならない。
したがって、
この政権の存在そのものが人間性に対する侮辱であった。
その象徴と目すべき事件が、
伊藤詩織氏に対する山口敬之のレ×プとそのもみ消しである。失政を重ね、
それを糊塗しなければならないからこそ、
山口のごとき提灯持ちの三下が安倍晋三にとっては大変貴重な人材となった。
この事件は、
犯行そのもの、逮捕の撤回、
明るみに出た際の安倍支持者による被害者への誹謗中傷、
もみ消し当事者の中村格警視庁刑事部長(=当時)のその後の出世(現在、警察庁次長、すなわち次期警察庁長官の最有力候補である)という経緯のすべてが腐りきっている。
このような事件を起こした政権を合法的に継続させているという一事だけでも、
現在の日本国民の悲惨な道徳的水準を十分に物語っている。
こうして腐敗は底なしになった。
森友学園事件、
加計学園事件、
桜を見る会の問題などはその典型であるが、
安倍政権は己の腐りきった本質をさらけ出した。
不正をはたらき、
それを隠すために嘘をつき、
その嘘を誤魔化すためにさらなる嘘をつくという悪循環。
それはついに、
一人の真面目な公務員(財務省近畿財務局の赤木俊夫氏)を死に追い込んだ。高い倫理観を持つ者が罰せられ、
阿諛追従して嘘に加担する者が立身出世を果たす。もはやこの国は法治国家ではない。
※「https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020082800004.html?page=1」より引用
上記は”一部”を抜粋したものですが、白井氏は論文全体に亘って安倍政権を痛烈に批判しています。
安倍政権は長期政権にも拘わらず、全く成果を挙げられていないと白井氏は指摘。
しかし、安倍政権は数々の失敗を隠すために、あたかも成功しているかのように装ったと断罪しています。
世間の評価は?
スゴい迫力だ。
正鵠を射た檄文。
文章とはこのぐらいの力を持っていなくてはならない。
心ある書き手はこの白井論文に続け。
「安倍政権とは何であったか。それは日本史上の汚点である」
に始まるこの文章はものすごい迫力である。
安倍政権総括として不可欠な要素を凝縮した論考だ。
「後継者が誰になろうが、
安倍時代の不正の追及が正面から行なわれない限り、
本質は何も変わらない」に全面賛成したい。
朝からトレンド入りしてたので読んでみたけど、
こんな感情的な記事を絶賛してる人とは仲良くできそうにないなぁ…。別に安倍政権を支持してるわけじゃないがアンチのレベルが低い。
矮小な私的感情が凝り固まったような駄文は読むに値しない。
国民目線での昨今の日本史上最大の汚点は、
数年経った今でも民主党政権時代である。
「安倍やめろデモ」に参加したことも
一貫して安倍政権を批判するスタンスを貫いている白井氏ですが、過去には「安倍やめろデモ」に参加したことがありました。
(秋葉原に)着いてみると、
まさに安倍が到着する直前であったが、
広場の一角には「安倍やめろ!」と書かれた大きな横断幕を掲げる人々がおり、
その周囲には安倍批判のスローガンを書いたプラカードを持つ人々も多数いた。
若い人、中年、高齢者、
男性、女性、ラフな服装、スーツ姿、
さまざまだが口々に「安倍辞めろ」と叫んでいる。私は即座にそこに加わった。
※「https://news.yahoo.co.jp/byline/shiraisatoshi/20170721-00073536/」より引用
共産党による政権主導を主張
白井氏は自民党に代わる政党の存在が必要だと主張しています。
しかし、その政党は野党第一党である「立憲民主党」を指しているわけではありません。
その理由について白井氏は次のように述べています。
民進党(※現在の立憲民主党)がここまで人気がない理由は、
私見によれば、はっきりしている。蓮舫・野田体制では、
与党と見分けがつかないからである。
安倍政権批判者たちから強く批判されてきた政策のうちのいくつかは、
野田民主党政権の時代にすでに着手されていた。原発の再稼働や武器輸出解禁といった政策がそれである。
したがって、
民進党が安倍政権に対する本格的な対抗者として名乗りを上げたいのならば、
菅・野田政権のとった方向性を清算して反転させなければならなかったはずが、
彼らが2016年に党首として選んだのは、
野田に支えられた蓮舫であった。
まさに、
これ以上悪い選択は考えられない最悪の選択肢を選んだのである。
※「https://news.yahoo.co.jp/byline/shiraisatoshi/20170721-00073536/」より引用
上記の通り、立憲民主党は与党時代からの流れを汲んでいるため、現在においても”負のイメージ”が付きまとっているというわけです。
そのため、立憲民主党は自民党の対抗勢力とはならないと指摘されているのです。
立憲民主党を否定する白井氏は、共産党による政権主導を主張しています。
近年は現代日本政治史の分野でも発言しており、
共産党の政権取得による現状改革を訴えている。
※「https://ja.wikipedia.org/wiki/白井聡」より引用
白井氏は共産党の選挙応援にも駆けつけており、同党を支持しています。
最近のコメント