こんにちは。坊主です。
2021年3月、名古屋の入管施設でスリランカ人の女性が死亡しました。
死亡したのはウィシュマ・サンダマリさん(享年33歳)です。
本当にひどい。『3月1日(亡くなる5日前)、体調不良でカフェオレがのみ込めず鼻から出たとき、看守が「鼻から牛乳や」と発言/介助で業務に負担が生じる中、職員の気持ちを軽くしA氏(ウィシュマさん)にフレンドリーに接したいという思いから軽口をたたいた、と職員は供述』https://t.co/sv19pWkwzz
— 望月優大 (@hirokim21) August 10, 2021
一体、ウィシュマさんの死亡原因は何だったのでしょうか?
ウィシュマ・サンダマリさんの死亡原因を入管が隠蔽?
ウィシュマさんの死亡について「TBS NEWS」は次のように報じています。
今年(2021年)3月、
入管施設で死亡したスリランカ人の女性。その死亡の経緯などをまとめた入管の報告書が10日、公表されました。
明らかになったのは、
死に至った女性の苦しみの訴えに真摯に対応せず、
時に“からかう”こともあった入管のずさんな対応でした。
報告書を受け取るスリランカ人のワヨミさん、ポールニマさん。
2人は今年3月、
名古屋の入管施設で死亡したウィシュマ・サンダマリさん(33)の妹です。
「中間報告書よりは長いですね。
死因については『わからない』と」
(遺族の代理人 指宿昭一弁護士)「こんな調査しているのに何でなの・・・」
「皆で一緒になって嘘を言っている。原因がわからないとは、
みんな一緒になって姉を殺したのと同じです。真実を言ってくれないなんて、
姉は殺されたということです」
(ポールニマさん)
(2021年8月11日配信)
上記の通り、ウィシュマさんの死亡原因について入管庁は「分からない」と回答していたのです。
しかし、ウィシュマさんは収容中に体調を崩しており、嘔吐を繰り返していたことが既に分かっています。
それにも拘わらず、彼女に適切な治療を受けさなかったことは入管の責任です。
入管の対応は誠意を欠くものであり、それどころか、隠蔽工作を行っていた可能性が指摘されているのです。
しかし、取材を進めると、
ウィシュマさんは入管側に対し、「食べられない」
と点滴の投与を求めていたこと、
外部の医師が「仮放免すべき」
と指摘していたことなど、
公表されていない事実が次々と明らかになってきました。
※「TBS NEWS」より引用
(2021年8月11日配信)
上記の通り、入管は公表していない事実が多々あるようです。
こうした入管の態度からは真相を解明しようとする意志が全く感じられません。
死因は?病気の病名は?
入管がまとめた最終報告書によると、ウィシュマさんの死因については「特定困難」としながらも「病死」と結論づけています。
あくまでも「死因は分からない」というスタンスを貫く入管ですが、衆院法務委員会に向けた発表では「甲状腺炎」や「臓器不全」の可能性に言及されていたのです。
入管側が衆院法務委員会の議員に示した司法解剖結果には
「甲状腺炎による甲状腺機能障害により全身状態が悪化し、
既存の病変を有する腎などの臓器不全が加わり死亡したとするのが考えやすい」と記されている。
※「https://mainichi.jp/articles/20210430/k00/00m/040/065000c」より引用
司法解剖の結果から、ウィシュマさんが病気を患っていたことは事実です。
しかしながら、これらの病気を患っていても、適切な治療を受けていれば延命は十分に可能でした。
このことから、ウィシュマさんの死因は病気によるものではなく”外因死”と表記すべきでしょう。
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