こんにちは。坊主です。
今回は、元検事の前田恒彦さんを取り上げます。
かつては「大阪地検特捜部」の主任検事を務めていた彼ですが、証拠品となる「フロッピーディスク」を改ざんしたとして逮捕・起訴され、実刑判決を受けています。
これがきっかけとなり、懲戒免職処分を受けて法曹界を去りました。
そんな彼の不祥事が「0.1%の奇跡!衝撃 逆転無罪ミステリー」で取り上げられます。
○元厚労省のキャリアウーマンが公文書を改ざんして使ったと逮捕!
211億円にもなる不正事実の黒幕に…
大物政治家の関与疑惑による、
大阪地検特捜部の仕組んだ罠とは一体?
○職場結婚した夫と娘2人の幸せ家族に…
いきなり崩壊の危機!
「少しでも疑わしければ有罪!」
衝撃すぎる有罪判決!
無罪を勝ち取った最終兵器とは?
(2019年9月27日放送)
この不祥事で被害に遭った女性は村木厚子さんという女性です。
今回は、大阪特捜部の元主任検事・前田恒彦さんについて調べてみました。
証拠を改ざんした動機とは?
前田さんが証拠の改ざんに手を染めた動機は何だったのでしょうか?
彼が改ざんを行った背景には、検察が考えていた事件の構図との差異があったのです。
実は、証拠品として押収したフロッピーディスクのデータは、検察側が想定していた内容と全く異なるものでした。
そのため、被告(村木さん)の弁護士からフロッピーディスクの開示が請求されれば、被告の無実が証明されてしまうことが予想されたのです。
この事態を避けるべく、前田さんは「データの改ざん」という犯罪に走ってしまったというわけです。
郵便不正事件で特捜部は、
厚労省の証明書を勝手に作った元係長、上村(かみむら)勉被告(41)のFDを押収したが、
中のデータは村木さんが証明書作成に関与したとする検察の構図と合わず、
前田元検事はFDが裁判の証拠になるのを避けようとした。
供述調書では
「『事件のことは早く忘れたい』
と言っていた上村元係長にFDを返却すれば、
見ないだろうし処分する可能性もあると考えたが、
その保証はないと悩んだ末、
改ざんを思いついた。まさに魔が差した瞬間でした」
と心境を述べていた。
※「毎日新聞」より引用
(2011年3月14日配信)
しかし、その後、前田さんはデータの改ざんを上司に報告し、辞職を申し出ていたのです。
ところが、その上司に泣きながら慰留されたため、「誤って書き換えた」という方向に話が進んでしまうことになりました。
再発防止のため、取り調べの全面化可視化を訴える
今回の不祥事で法曹界を追われた前田さんは、自身の経験を糧に講演会を開き、検察の体質改善や改革を訴えています。
彼によると、検察の世界では「つまい食い」という悪い習慣がはびこっているようです。
このつまみ食いとは、検察が想定した内容と異なる問題点が認められても、それを「なかったことにする」というものです。
つまり、検察は自らが立てた筋書きに当てはめて証拠集めを行っており、たとえ反証が存在したとしても、それを無視して強引にストーリーを作り上げていくのです。
前田さんの行った証拠品の改ざんは決して許されるものではありません。
しかし、彼を犯罪に走らせたのは、検察にはびこる「つまみ食い」という悪習が遠因となっているのです。
そのため、再発を防止するために取り調べの全面可視化を実施するべきだと言います。
証拠品の改ざんだけではなく、冤罪を防ぐ意味でも全面可視化は急務だと言えます。
前田恒彦に家族(嫁・子供)あり
前田さんの家族を調べたところ、奥さんと2人の子供が確認されました。
求刑2年に対し1年半の投獄としたのは、
「妻や姉らが社会復帰を待ち望むとの陳述書を提出し、
大学時代の恩師らが寛大な処分を求める嘆願書を出していること。前科前歴はなく、
本件で懲戒免職処分を受け、
さらに社会的制裁を受けることが予想されること。扶養を必要とする2人の子供がいること」
などが考慮された。
※「東洋経済オンライン」より引用
(2011年4月13日配信)
ただ、家族の素性(名前・年齢・顔写真)までは公表されておらず不明です。
現在の仕事は?
検事という仕事を免職された前田さんですが、現在はYahoo!に記事を寄稿する仕事をしています。
また、彼の記事は有料でも配信しているため、これも収入の一部になっています。
ちなみに、前田さんは懲戒免職を受けたことで「法曹界に戻ることはない」と明言しています。
冤罪事件の被害者:村木厚子とは?
冤罪事件の被害者として逮捕された村木さんですが、私生活では既に結婚して家族がいます。
夫や子供については以下の記事で詳細に言及していますでので、ご覧ください。
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