こんにちは。坊主です。
今回は、「チーム・ホイト」を取り上げます。
チーム・ホイトとは、「ディック・ホイト」(父親)と「リック・ホイト」(息子)から成るスポーツチームで様々な大会に出場しています。
息子のリックさんは脳性麻痺を患っており、子供の頃は頭しか動かすことができませんでした。
しかし、あることがきっかけで親子そろってチャリティーマラソンに出場したことで、彼らの名前は全米中に轟くことになります。
そんな2人の話題が「ワールド極限ミステリー」に取り上げられます。
▼全米が涙…
脳性麻痺で体が動かない息子と父がトライアスロンに挑戦14時間かけ
226キロ完走した感動の実話
(2019年8月28日放送)
今回は、親子2人で226kmを完走した「チーム・ホイト」について調べてみました。
リックの一言で親子2人のアスリート人生がスタート
生まれた時から脳性麻痺だったリックさんは、身体を動かすどころか話すことさえ満足にできませんでした。
しかし、中学生になった時、彼は学校から配られた1枚のパンフレットを持ち帰ってきたのです。
なんと、リックさんは、「全身麻痺になった子供のためにチャリティーマラソンに出場したい」と申し出たのです。
しかし、彼は首から下を動かすことができません。
その結果、父親であるディックさんは息子と共にマラソンに出場することを決意したのです。
それまでスポーツなどしていなかったディックさんですが、息子の”ある変化”に気付きます。
実は、リックさんの両手が動いていたのです。
また、走っている時の彼は満面の笑みに溢れており、それが父の希望となりました。
こうして親子2人のアスリート人生がスタートしたのです。
トライアスロン「アイアンマン選手権」を完走
息子の笑顔のために様々なスポーツ大会に出場したディックさんですが、その中でも世界中の感動を呼んだのが「アイアンマン世界選手権」(1989年)です。
この大会は「トライアスロンの最高峰」と呼ばれており、最も過酷なレースのひとつです。
しかし、2人はこの最難関のレースに出場し、14時間かけて226kmを完走したのです。
どんなに過酷な状況でも決して諦めることなくゴールまで走り続けた2人の姿は世界中に勇気と感動を与え、彼らの存在は瞬く間に知られることになりました。
ディックが妻と離婚した理由とは?
アイアンマン世界選手権を完走したことで世界に勇気と感動を与えた2人でしたが、その裏では”ある悲劇”が起きていました。
実は、1994年にディックさんは奥さんと離婚していたのです。
After 34 years of marriage,
she and Dick divorced in 1994.
離婚の理由について、ディックさんは次のように語っています。
“I know that
Rick’s and my involvement in running and racing was hard on Judy,”he says.
上記の通り、親子2人がマラソンやレースに没頭していることは、ジュディさんにとって耐えがたい苦痛だったのです。
また、ディックさんは奥さんについて次のように語っていました。
「妻は、なぜ私と息子が全ての時間をレースに費やすのか決して理解できなかった。」
というのも、日曜日のレースに参加するためにディックさんは前日の土曜日は21:00には就寝していたのです。
そのため、奥さんと会話する機会も徐々に減っていきました。
息子の笑顔のためにレースに没頭していたディックさんでしたが、それが妻との関係を裂いてしまったのです。
2人の現在は?
奥さんと離婚した後も、毎週1回は親子でレースに出場しています。
その出場回数は1000回を超えており、現在でも親子2人で走り続けています。
息子のリックさんは名門のボストン大学を卒業し、現在では障碍者用の補聴器を研究・開発しています。
奥さんとは離婚することになりましたが、現在でも親子の絆は何ら変わっていません。
2人の絆が映画に
アイアンマン世界選手権に出場した2人をモデルに「グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-」が制作されました。
興味のある方は、ぜひご視聴下さい。
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