こんにちは。坊主です。
今回は、「バーナードマドフ事件」を取り上げます。
2008年12月11日、FBIにより事件の首謀者である「バーナード・マドフ」が逮捕されました。
逮捕されたマドフは、自らが立ち上げた証券会社の社長を務めていましたが、自身の立場を悪用して巨額詐欺事件を引き起こしていたのです。
その被害金額は約6兆円。
これは史上最大級の詐欺事件であり、その被害者には有名なハリウッド俳優も含まれていました。
そんなマドフの事件が「奇跡体験!アンビリバボー」にて取り上げられます。
被害総額6兆円!
有名映画監督やハリウッド俳優までもだまされた、
史上最大の詐欺事件!犯人は誰もが知る超大物だった!
およそ25年にわたり
世界をだまし続けた男のウソとは一体!?
(2019年8月1日放送)
今回は、6兆円という巨額詐欺事件を引き起こしたバーナード・マドフについて調べてみました。
バーナードマドフ事件の手口はポンジスキーム
マドフの詐欺は「ポンジスキーム」と呼ばれる手口でした。
マドフは「10%以上の高配当」を売り文句にして、多数の投資家から多額の資金を集めていました。
しかし、それらの資金は実際には運用されておらず、既存顧客への配当は、新たに加入した投資家の入会金を”配当”として配分していたのです。
彼の株式詐欺の手法は、
最高46%のリターンを投資家に約束して、
虚偽の株式の売買報告をして、
新規投資家のお金を既存の投資家のリターンに回し、
既存の投資家がすべての投資額を引き出さない限り、
延々と新規投資家を引き入れて、
お金を回していくというやり方で、
「Pylamid Scheme(ピラミッドスキーム)」とも呼ばれるものです。
※「ひさみをめぐる冒険」より引用
(2009年10月3日投稿)
「ピラミッドスキーム」は「ポンジスキーム」とも呼ばれ、日本では「自転車操業」と訳されます。
文章での説明でピンと来ない方は「バケツリレー」をイメージすると理解しやすいでしょう。
バケツリレーでは手元の「バケツ」を次々と「前の人間」に渡していきます。
バケツリレーにおける「バケツの水」が「入会金」であり、前の人間が「先に入会した投資家」に当たります。
上図を見れば分かるように、ポンジスキームでは「後に入会した投資家」が損をする仕組みであるため、システム自体に重大な欠陥を内包しています。
そのため、ポンジスキームは「詐欺」なのです。
古典的な手法とも言えるマドフの手口ですが、彼は「NASDAQ」の会長を務めていた経歴があるため、多くの人間が信用してしまったのでしょう。
バーナードマドフの家族について
マドフの家族構成を調べたところ、妻と2人の子供(息子)の存在が明らかになりました。
2人の息子はマドフの証券会社に勤務していたものの、父親の詐欺行為を知らなかっため、逮捕・起訴は免れています。
妻:ルース
妻・ルースの画像がこちらです。
画像については削除させて頂きました。
「AFP」の報道によると、マドフ夫妻は810億円(事件当時)ほどの資産を保有していたようです。
マドフ被告とルース(Ruth Madoff)夫人は、
いくつもの豪邸、ヨット、
その他8億2300万ドル(約810億円)相当の資産に囲まれて、
贅沢な暮らしを送っていたという。
(2009年3月15日配信)
当然のことながら、これらの資産は全て詐欺行為によって得たものです。
贅沢趣味のマドフ夫妻は、7億円にも上る「ヨット」を個人で所有していたり、10億円相当の家具や美術品も保有していました。
その他には次のような嗜好品もありました。
また、
ぜいたく趣味で名高いマドフ夫妻は、
ニューヨークのマンションだけで、
260万ドル(約2億6000万円)相当の宝石、
3万9000ドル(約400万円)のスタインウェイ(Steinway)のピアノ、
6万5000ドル(約600万円)の銀器を所有していた。
※同上より引用
詐欺の被害金で豪遊していた夫妻ですが、事件発覚後の裁判では、上記の贅沢品は全て没収されました。
ただし、ルースさんの手元には生活費として2億円が残されたようです。
長男:マーク
長男・マークさんの画像がこちらです。
画像については削除させて頂きました。
マークさんは弟と共に父親の証券会社に勤務していましたが、父親が詐欺行為を告白したことで事件が明るみに出ました。
父親からの告白を受けた子供たちは司法機関に通報し、父親は逮捕されました。
息子たちは詐欺行為への関与が認められなかったため、逮捕は免れています。
しかし、優しい性格だったマークさんは良心の呵責に耐え切れずに自○してしまったのです。
もし、マドフが真っ当なビジネスをしていれば、マークさんが亡くなることはなかったはずです。
ちなみに、マークさんは2度の結婚をしており、2人の妻との間には4人の子供が生まれています。
次男:アンドリュー
次男・アンドリューさんの画像がこちらです。
画像については削除させて頂きました。
アンドリューさんも兄と共に父親の証券会社に勤務していましたが、詐欺行為への関与は認められず逮捕は免れました。
つまり、今回の詐欺事件は父親の単独犯だったことになります。
アンドリューさんも結婚し2人の子供に恵まれました。
しかし、その後、彼は妻と離婚。
その後、アンドリューさんは悪性リンパ腫を発症し、48歳という若さで死去されました。
マドフの現在
詐欺で逮捕・起訴されたマドフには、150年の禁固刑が言い渡され、実刑が確定しました。
2019年現在でもノースカロライナ州の刑務所に収監されています。
しかし、150年という超・長期の禁固刑であるため、彼が生きて再び”外”の土を踏むことはないでしょう。
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