【珍 女性のような男性】週末ちぐまや家族のプロデューサーは誰?トランスジェンダー問題

時事

こんにちは。坊主です。

2019年11月14日、「テレビ山口」で放送された”ある番組”を巡り、ネット上では批判の声が殺到しています。

一体、炎上の理由は何だったのでしょうか?

テレビ山口:トランスジェンダーを「珍 女性のような男性」と放送

テレビ山口で放送された番組について「朝日新聞DIGITAL」は次のように報じています。

テレビ山口によると、
山口県内向けの情報番組「週末ちぐまや家族」の中で、
地域で珍しい名字の人や店などをアポなしで訪ねる企画のVTRで取り上げた。

出演者のタレントが県内のある地域で作業着姿で車のオイル交換をしている人に出会い、

「オイル交換?」

「女性で?」

「自分で自分の車を?」

と話しかけ、

「変わっているって言われませんか」

と発言。

「実はこの方にはある訳が」

とナレーションが入った。

CMを挟み、
本人がいないところで親族とやりとりしたタレントが

「わざとですか」

「実は男性なんですか」

「びっくりしたぁ」

と話し、本人の映像に重ねて

「(マル囲みで)珍 女性のような男性」

というテロップを出した。

本人は朝日新聞の取材に対し

女性として取材を受けたのに、
私自身に確認せずにわざわざ男性だとさらされた。

職場の同僚や取引先が放送を見たらと考えて
一時は絶望的になった」

と話した。

上記の通り、「週末ちぐまや家族」はトランスジェンダーの女性に対して、「珍 女性のような男性」というテロップを付けていたのです。

また、この女性は”女性”として取材に応じていたにも拘わらず、本人に無許可出生時の性別(=男性)を放送されてしまいました。

本人が自らの意志で公表することは「カミングアウト」と言いますが、本人の許可なく暴露されることは「アウティング」と言い、両者は全くの別物です。

世間の反応

サイテー。

国は一定期間でも免許剥奪しても良い事案だと思う。

放送に至るまで誰も声を上げなかったのか、
上げれなかったのかわからないが、
どちらにせよ、組織の体制としてまずいと思う。

番組制作サイドの社会的な意識、感度の問題。

きっと、
提供できるネタとしておもしろいと思ったんだよね。

社会動向に沿った啓発や研修を受ける職場環境が整っていないのではないか?

今では30人に1人がある種のマイノリティと言われる時代です。

デリケートな部分なだけに
人として、もう少し配慮ある放送が出来たのではないでしょうか。

「週末ちぐまや家族」でオイル交換していた女性とは?

「週末ちぐまや家族」の中で、オイル交換していた女性がこちらです。

放送時は本人の許可なくトランスジェンダーであることを暴露されてしまった彼女ですが、実は、番組のリポーターは父親にもインタビューしていました。

その際、父親が「息子」(=男性)であることを明かしていたのです。

また、父親は次のようにも発言しています。

父親による発言

趣味であんな格好をしている」

ワザとあんな格好をしている」

恐らく、テレビ局側がこの発言を真に受けたことで、「趣味で女装している男性」という誤った認識を抱いたと思われます。

そのため、本来であれば配慮すべきトランスジェンダーの問題を軽視してしまい、「珍 女性のような男性」というテロップを付ける事態になったのでしょう。

しかし、いくらテレビ局側の誤解であったとしても、彼女本人に許可を取る必要があったことは言うまでもありません。

昨今の芸能界では「オネエ」のタレントが活躍しており、トランスジェンダーに関する話題が一般化しつつあります。

ただ、トランスジェンダーの中には公表することを望まない人間も確実に存在しています。

オネエキャラが芸能界を席捲していることで、トランスジェンダーの問題が悪い意味で一般化している節があります。

トランスジェンダーの人間に対して「珍 女性のような男性」というテロップを付けたことにより、問題意識の希薄さが浮き彫りとなりました。

プロデューサーは誰?名前や画像は?

朝日新聞DIGITALによると、現場にはプロデューサーも同席していたようです。

取材には番組プロデューサーが同席していたといい、

「プロデューサー本人が取材を担当しており、
チェックが抜けてしまった可能性がある」

という。

一体、番組のプロデューサーは誰なのでしょうか?

そこで、番組の責任者について調べたところ、以下の情報が確認されたのです。

上記の通り、「週末ちぐまや家族」の責任者は「Yプロデューサー」という人物のようです。

しかし、このYプロデューサーの実名は掲載されておらず、年齢や顔写真も分かっていません。

テレビ山口が謝罪文を掲載

今回のアウティング放送を受けて、テレビ山口が正式に謝罪文を掲載しました。

HPには

「番組制作者が諸事情への配慮に欠け、
取材対象者に対する確認を怠ったことが原因で、
会社として深く反省しております。

「ご本人ならびに関係者の方々にお詫び申し上げます」

と記載した。

今回の放送に至った経緯や原因を検証し、
再発防止に努め
研修などを実施するとしている。

※「朝日新聞DIGITAL」より引用
(2019年11月15日配信)

上記の通り、テレビ山口は「原因究明」と「再発防止」を発表したものの、責任者であるプロデューサーについては氏名を公表していません。