こんにちは。坊主です。
今回は、「ミドリセイボウ」を取り上げます。
”飛ぶ宝石”と評されるほど美しい色合いが特徴的な蜂ですが、群馬県内で初めて生息が確認され世間の注目を集めています。
今回は、群馬県で初の生息が確認されたミドリセイボウについて調べてみました。
群馬県・高崎市でミドリセイボウを初確認
群馬県で初めて生息が確認されたミドリセイボウについて「毎日新聞」は次のように報じています。
宝石のように輝く蜂「セイボウ」(青蜂)の一種で緑色が美しい「ミドリセイボウ」を、
群馬県立 高崎女子高3年の今井邑(ゆう)さんが高崎市内で採集した。
県立ぐんま昆虫の森(桐生市)の昆虫専門員、金杉隆雄さんによると「県内初」の記録という。
今井さんは7月28日午後、
ルリジカバチを見たことがある高崎市内の雑木林に出掛け、
ミドリセイボウの採集に成功した。体長8ミリのメスで、
体全体が金緑色に輝き、
腹部には特有のオレンジ色の紋もあった。
(2019年8月16日配信)
上記の通り、群馬県内で初めてミドリセイボウを採取したのは、高崎市内の高校に通う女子高生でした。
今井さんは子供の頃から昆虫採集に余念がなく、現在に至るまで熱心に研究を続けていたのです。
今回の快挙は、今井さんの探求心が実を結んだ瞬間と言えます。
世間の反応
「こんなキレイな蜂がいるのかw」
「かわいいハチだな」
「毒針はあるのか!?」
寄生蜂:ミドリセイボウの生態とは?
ミドリセイボウは他の蜂に寄生することで自分たちの子孫を残します。
寄生する蜂は「ルリジガバチ」といい、蜘蛛に卵を産み付ける習性があります。
つまり、ルリジカバチも蜘蛛に寄生しているのです。
寄生の連鎖がこちらです。
(1)ルリジガバチが蜘蛛を狩る
(2)狩った蜘蛛を巣に持ち帰り、それに卵を産み付ける
(3)ルリジガバチの巣にミドリセイボウが侵入
(4)侵入した巣の中に卵を産み付ける
ミドリセイボウが寄生する蜂はルリジガバチのみであるため、両者は切っても切れない関係というわけです。
毒針はある?
蜂といえば、真っ先に「毒針」を連想する方が多いのではないでしょうか?
一般的に毒針は産卵管が変化したものであるため、毒針は雌(メス)の蜂にしか存在していません。
つまり、雄(オス)の蜂は刺さないのです。
では、ミドリセイボウの雌には毒針があるのでしょうか?
そこで、毒針の有無について調べたところ、ミドリセイボウを含む「セイボウ種」には毒針が存在していないことが分かったのです。
■毒針を持たない美しいセイボウ
スズメバチやアシナガバチ、ミツバチのように刺す毒針は持っていない。
※「Trevallies Ocean」より引用
(2018年7月9日投稿)
つまり、セイボウに関しては刺される心配がないということになります。
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