こんにちは。坊主です。
2022年6月22日、兵庫県 尼崎市の全市民46万人分の個人情報が入力されたUSBメモリーの紛失事件が発生しました。
尼崎市によると、このUSBメモリーには「住民基本台帳」に加えて、生活保護受給世帯や児童手当受給世帯の口座情報も含まれていたようです。
一体、USBメモリーが紛失した原因は何だったのでしょうか?
また、紛失させた人物は誰なのでしょうか?
尼崎市:USBを紛失した委託業者(会社)はどこ?
USBメモリーが紛失した事件について、「朝日新聞DIGITAL」は次のように報じています。
4人で3時間飲酒→路上で寝込む 46万人情報紛失の委託業者https://t.co/gdvu9Yhv2C
尼崎市などによると、委託業者がUSBメモリーにデータを記録して持ち出した後、3時間ほど飲酒。
帰宅時に酔って路上で寝込み、目覚めたときに、USBメモリーが入っていたカバンがないことに気づいたそうです。 pic.twitter.com/FSTmriQyJS
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) June 23, 2022
同記事によると、尼崎市から委託された業者3人がUSBメモリーを持ち出した日に飲酒し、その内の1人が泥酔し路上で寝てしまったことでカバンごと紛失したようです。
個人情報を預かる立場にも拘わらず、この業者の行動はあまりにも責任感を欠くと言わざるを得ません。
一体、尼崎市から委託を受けた業者(会社)とはどこなのでしょうか?
そこで、委託業者について調べたところ、「BIPROGY」(ビプロジー)であることが判明したのです。
『兵庫県尼崎市における「個人情報を含むUSBメモリーの紛失」についてのお詫び』
(BIPROGY株式会社|2022.6.23)平岡昭良社長も謝罪会見をすべきです。#BIPROGY #日本ユニシス #尼崎市 pic.twitter.com/6LZpqLWhTv
— 渡海 千明 (@ChiakiTokai) June 23, 2022
BIPROGYは自社のHPにて、USB紛失事件について言及・謝罪していることから、同社が尼崎市から委託を受けた会社であることは間違いありません。
https://www.biprogy.com/pdf/news/info_220623-3.pdf
しかし、USBメモリーを紛失させた社員はBIPROGYの人間ではないのです。
実は、尼崎市から委託を受けたBIPROGYは、その業務を協力会社に再委託しているのです。
実際にやらかしたのはBIPROGYの協力会社ということらしいんだけど、普通協力会社の人間に大事なデータの運搬・管理を任せるかというのと、協力会社を入れることをちゃんと尼崎市から許可得てるか怪しいんだよな。
— Chack'n (@Chackn) June 23, 2022
つまり、今回の業務は「尼崎市→BIPROGY→協力会社」という流れで行われていたというわけです。
USBを紛失した直接的な原因は協力会社の社員にありますが、その会社に業務を再委託したBIPROGYも法的責任は免れないでしょう。
一体、BIPROGYが業務を再委託した協力会社とはどこなのでしょうか?
世間の反応
これは業者名を即時公表すべき。
子会社等なら親会社まで、
そして小さな独立系会社ならその歴史や資金、人脈の流れまで。これ本当にとんでもない大事件ですよ。
今政府が全力で進めているマイナンバー制度普及にも極大の影を落とす、
というより闇に叩き落とすぐらいの大事件です。これだから下手に公的機関に委託業者等を絡ませてはならないんです。
大阪などはどんどんP社等に業務委託をしていますが、
全く持ってお話にならない。今回は当事者ではなく、
委託業者とその選定の流れ、関わった人間を徹底して洗い出して後悔し、
今後の改善に役立ててください。これは尼崎だけの問題じゃありません。
国が指針を示すべき。
「飲酒していると、初歩的なミスは正直許されない。」
この市長は何を言っているのでしょう?
初歩的なミスは、住基情報の入ったUSBを庁外に出してOKにしていることです。
通常考えれば、
委託業者には庁内作業をさせるべきでは?その上、仮に持ち出し事態を認めるにしても、
運搬する者はUSBを直接会社に持ち帰り、
トイレや飲水などの必要性以外で途中で寄り道させないようにしておくべきです。そのようなルールを整備した会社とのみ契約関係を持つべきでした。
住基情報という重要な情報の入ったUSBを持っていながら、
飲酒するようなまねは、初歩的ミスの範疇ではありません。
委託を受ける業者にたいしては、
発注者側はかなり厳しい委託契約交わしてるはずです。それなのに深酒して荷物を紛失するなどあり得ない、言語道断です。
業者名を公表して下さい。
情報漏洩せずにUSB戻ってきてくれれば良いのですが、
いずれにしてもかなりの損害賠償案件です。こういう認識の甘い業者は厳罰に処して欲しい。
同業者としてほんとに恥ずかしいし有り得ない事です。
※「Yahoo!ニュース」より引用
【追記あり】BIPROGYの協力会社はどこ?社員名は誰で名前の特定は?
BIPROGYの協力会社とはどこなのでしょうか?
そこで、この協力会社について調べてみましたが、具体的な会社名は公表されていないことが分かったのです。
また、ネットユーザーによる特定も完了しておらず、協力会社の名前は判明していませんでした。
ただ、これまでの報道によると、USBメモリーを紛失した社員は40代の男性社員のようです。
ところで BIPROGY(ビプロジー)関西支社(大阪市)の協力会社の40代男性社員 って 今何処でどうしてんだろ?(ФωФ)
— 知彼知己者百戰不殆 (@thesimonshock) June 23, 2022
協力会社の社名および当該社員については新しい情報が入り次第、追記します。
協力会社の社名が「株式会社アイフロント」と公表される。
その後の会見において、USBを紛失した協力会社の社名が「アイフロント」であることが公表されました。
尼崎市のUSBメモリ紛失事件、BIPROGY株式会社が再委託してた会社は、株式会社アイフロントとのこと。
但し該当人物がアイフロントの社員かは不明。再々委託先、被派遣要員の可能性は残る。— mitsuo_suwa (@ichliebeperman) June 24, 2022
ただ、上記ツイートの通り、アイフロントが業務を再々委託していた可能性も指摘されています。
【追記】紛失したUSBが発見される
6月24日午後、紛失したUSBメモリーが発見されたことが尼崎市より発表されました。
ただ、どこで発見されたのかまでは詳細が明らかになっておらず不明です。
また、第三者が個人情報にアクセスしたかどうかも調査中であり、被害状況の程度も判明していないのが現状です。
さらに言えば、USB自体が見つかったとしてもデータをコピーされている可能性もあるため、これだけで安心はできないでしょう。
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