【CM+裁判】ココ山岡詐欺事件は店員のデート商法?

時事

こんにちは。坊主です。

今回は、「ココ山岡詐欺事件」を取り上げます。

2022年10月4日放送の「ザ!世界仰天ニュース」にて、本事件が特集されます。

一体、ココ山岡詐欺事件とはどんな事件だったのでしょうか?

ココ山岡詐欺事件は女性店員のデート商法だった?CM動画あり

ココ山岡は詐欺を働いた上に1997年に倒産していますが、当時は堂々とCMまで流していました。

実際のCM動画がこちらです。

ココ山岡詐欺事件の手口を端的に言うと「5年後買い戻し商法」と呼ばれる手法です。

これは、購入したダイヤを5年後に販売額と同額で買い取るというものです。

つまり、100万円のダイヤを購入しても、5年後にはココ山岡が100万円で買い取ってくれるため、購入者はノーリスクでダイヤを入手できるというわけです。

また、ココ山岡はダイヤの希少価値を説き、将来的に価値が高騰するとも説明しました。

こうした説明を受けて、一定数の顧客がダイヤを購入したというわけです。

しかし、この説明は全くの嘘で、当時のダイヤは値崩れしており、将来的に価値が高騰することはなかったのです。

こうしてココ山岡は目先の利益だけを追求して、価値の無い(低い)ダイヤを売りさばいていました。

これが「5年後買い戻し商法」と呼ばれる手口です。

この手口は女性店員3人が1組となって行われることが多く、3人には次のような役割が与えられていました。

店員3人の役割

[A子]
・未婚かつモテなさそうな男性客を店内に誘い込む
・男性を誘い込む役割から、容姿が優れている場合が多い
・何気ない会話から男性客の個人情報を聞き取り、それをB子に伝える

[B子]
・A子から伝えられた個人情報を信販会社に渡し、ローン契約の可否を判断する
・男性客に支払い能力があった場合、C子と共にダイヤの購入を迫る

[C子]
・B子と共にダイヤの購入を迫る
・男性客を言い包める役割から、弁が立つ場合が多い

上記の通り、女性店員は、未婚かつモテなさそうな男性に狙いを定めてダイヤの購入を迫っていました。

何気ない会話の時点で既婚者であることが判明した場合、その時点で解放されていたようです。

「女性店員による勧誘」や「モテなさそうな男性を狙う」という手口から、デート商法と混同されることがありますが、これは誤りです。

デート商法とは、相手に恋愛感情を抱かせて、それを利用して商品を購入させる手口を指します。

しかし、ココ山岡詐欺事件の場合、女性店員が自分に恋愛感情を抱かせるように仕向けたことはないため、デート商法には該当しません。

本事件は以下の「DEEPナイト」でも取り上げられていますが、その中でもデート商法という呼称は登場していません。

女性店員の中にデート商法を行っていた人間がいたとしても、それはあくまでも個人の判断であり、ココ山岡がデート商法を推奨していたわけではありません。

世間の反応

そんな詐欺事件あったなw

今でも女性店員が絵画を売りつけてるところがあるけど、
似たようなもんか。

モテなさそうな男に声を掛けるっていうところがポイントやな。

女性店員の色仕掛けにハマった男がホイホイと店内に誘われて、
そこで強引にダイヤを買わされるわけね。

民事裁判の結果は?

事件発覚後、被害者弁護団は損害賠償を求めて、信販会社(クレジット会社)を提訴しました。

提訴した相手がココ山岡ではない理由は、同社が既に倒産しており、被害額を回収することが不可能だったからです。

この裁判に信販会社は猛反発したものの、裁判所の説得もあり、最終的には原告(被害者)の勝訴的和解で終結しています。

和解の内容がこちらです。

民事裁判の結果

〈1〉ダイヤ購入の際に組んだローンの未払い金の免除

〈2〉既払い金の約22%を返金

〈3〉ダイヤを鑑定し、購入価格の約7%で信販会社に買い取らせる

なお、ココ山岡の幹部3人は逮捕・起訴されており、それぞれに1年6ヵ月~5年6ヵ月の実刑判決が下されています。