こんにちは。坊主です。
昨今のインスタ映えブームに伴って社会問題化しているのが「食べ残し」です。
一部の人間はインスタ映えを狙って、食べきれないほどの料理を注文し、それを全て残してしまうのです。
インスタ映えは「承認欲求」の一部ですが、さすがにこれは「食べ物がもったいない」という次元の話ではなく、「命への冒涜」と言えます。
そんな中、インスタ映えの客を出禁にしたお店が現れ、世間の注目を集めています。
今回は、インスタ映え目的の客を出禁にしたお店について調べてみました。
インスタ映えで食べ残し客を出禁にした店は「なんば赤狼」
インスタ映え目的の不届き者に出禁を通告したお店について「J-CASTニュース」は次のように報じています。
この店は大阪・千日前に店舗を構えるジビエ料理店「なんば赤狼」。
ツイッターで2019年8月16日未明、
「3人で来て5人前の料理を注文、
更に追加注文して大量の料理を前にスマホで写真だけ撮り
8割り方残して行かれた方には流石に今後料理をお出ししたくないので
ご予約もご入店もお断りしたいと思いました。お金を払ったらインスタ映えの為に料理を大量に残しても構わないと思っている方々は御遠慮下さい」
と丁寧な言葉遣いで事の顛末を投稿した。
続けて、
「命を貰ってその肉で生計を立てる者として、
こんなに悲しい事はありません。Twitterを見てお電話頂いた方ですが、
お顔は覚えておりますので今後ご入店はお断り致します」と悲痛な胸の内も吐露している。
(2019年8月21日配信)
上記の通り、インスタ映え目的の客を出禁にしたお店は「なんば赤狼(せきろう)」でした。
問題の客3人は5人分の料理を注文しておきながら、それらにほとんど手を付けることなく、食べ残していたのです。
店長は問題の客の顔を記憶しているため、今後の入店は全て断るとのこと。
ただ、客の素性(名前・年齢・顔写真)までは公表されておらず不明です。
店長は玄野素子さん
インスタ映えのために食べ残しをする不届き者に「NO!」を突き付けたのは、店長を務める玄野素子さんです。
【シェフ・レシピ】
玄野素子(なんば赤狼 店主)
※「entomo」より引用
(2017年11月6日掲載)
「なんば赤狼」のTwitterには玄野さん本人の写真がアップされていました。
同店が掲げている「ジビエ料理」とは、狩猟で得た野生動物の肉を意味するフランス語で、ヨーロッパの伝統料理です。
Twitterによると、以下の肉が常時取り添えられているようです。
(1)猪
(2)蝦夷鹿(エゾシカ)
(3)カンガルー
(4)ダチョウ
(5)ワニ
(6)ハト
日本ではまずお目にかかれない種類の肉であるため、気になった方は「なんば赤狼」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
大阪府 大阪市 中央区 千日前
2-3-9レジャー味園2階
営業時間18:00~1:00
(月曜定休日)
店長の決断に称賛の声
インスタ映え批判では無く、
当たり前の事を言っているだけ。なんば赤狼、素敵な店です。
なんば赤狼の件、
亡くなった命をいただいている大切さを提供する側があらためて明言しているのは素敵なことだが、
ここにきて口にするまでもなかった食べ物を残さないという常識が問われる時代になったのかと驚愕している
勇気ある店長の決断を支持する!
素晴らしい方が経営されているんだな。
なんば赤狼では「虫」も食べられる
ジビエ料理店として営業している「なんば赤狼」ですが、実は「虫」を食べることもできます。
実際に提供されたメニューがこちらです。
※「takeo.tokyo」より引用
(2017年9月24日掲載)
今回のメニューは「コオロギ」と「セミ」でしたが、仕入れ状況によって提供できる料理は異なるようです。
ちなみに、調理方法は「油で炒める」というシンプルなもので、素材の味を活かしたものになっています。
ただし、店長の玄野さんは「昆虫食」を「ゲテモノ」と呼ぶことに嫌悪感を示しています。
「ゲテモノ(虫とかワニとか)を食いに来た」って言葉は要するに職人が作った物をガラクタを買いに来た、とか飲食店で生ゴミを食いに来たって言ってるようなもんです。
料理人としては非常に不愉快ですがうちの店で提供する食べ物と同種のものをゲテモノと称して売りにする店もありますが恥を知れと。
— なんば赤狼 (@nanba_sekirou) March 17, 2018
確かに、「ゲテモノ」を売りにするお店も存在しますが、それはあくまでも店側の視点で語られるべきであって、客の側から発する言葉ではありません。
一連の発言を聞く限り、玄野さんは「料理」と「命」に対して、真摯に向き合っている方であることが強く伝わってきます。
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