こんにちは。坊主です。
2019年12月6日、「東名高速あおり運転」の事件で東京高裁が一審判決を”破棄”したことが話題となっています。
東京高裁の朝山芳史 裁判長は、横浜地裁の一審判決を破棄した上で「審理の差し戻し」(=裁判のやり直し)を命じました。
一体なぜ、朝山裁判長は審理の差し戻しを命じたのでしょうか?
東名あおり運転の裁判で審理の差し戻し
東名あおり運転の裁判で審理が差し戻された件について「KYODO」は次のように報じています。
東名高速道路のあおり運転で、
東京高裁は6日、
無職・石橋和歩被告(27)を懲役18年とした一審判決を破棄し、審理を差し戻した。
萩山さんの母文子さん(79)は、
判決後に東京都内で記者会見し「いつまでも刑が決まらず、歯がゆい。
早くあの子たちにいい結果を報告したい」
と語った。
文子さんは
「結論がそのままであれば」
と願いながら法廷へ足を運んだが、
高裁は危険運転の成立を認めた一方、
改めて審理を尽くすべきだとした。
(2019年12月6日配信)
一体なぜ、朝山裁判長は「差し戻しが妥当」と判断したのでしょうか?
差し戻しの理由は?
朝山裁判長が横浜地裁の一審を破棄した理由について「カナコロ」は次のように報じています。
一審同様に危険運転致死傷罪は成立するとしたものの、
朝山芳史裁判長は「一審の訴訟手続きに明らかな法律違反がある」
として、
裁判員裁判をやり直すべきだと判断した。
判決などによると、
一審の裁判官は公判前整理手続きの中で、
同罪の成立を否定する見解を表明した。
(2019年12月7日配信)
上記の通り、高裁で審理が差し戻された理由は、一審の訴訟手続きで”不備”があったためでした。
一審の裁判官は「公判前手続き」の段階で、危険運転の成立に否定的な考えを示していたのです。
裁判が開始される前に、
検察・弁護側で事件の争点を絞り込むこと。
高裁の朝山裁判長が一審を破棄した理由がこの点にあります。
この問題点について朝山裁判長は次のように述べています。
「(同罪の成否は)裁判員も含めた合議で判断すべきで、
あらかじめ見解を表明することは裁判員法に違反する越権行為」とした。
※「カナコロ」より引用
世間の反応
裁判員制度の本質は、市民感覚による判断。
手続き的な不備に関しては、
一緒に担当したプロである裁判官の能力不足。それが理由で差し戻し、というのは判決を導いた裁判員を余りにも軽視しすぎだろう。
これに限らず、
裁判員制度は上級審において導入の本質を無視され過ぎだろう。
下級裁判所の裁判官なんて、
一般企業では主任以下の方々です。そんな程度の裁判官が人の人生を裁く能力はありません。
だから、判例主義に固執してしまいます。
であるのら、
裁判官などは一番AI化に適した職種でしょう。過去の判例データを蓄積してAIに判定させるだけ。
それが嫌なら、
市民感覚を積極的に取り入れ、
裁判員の意見をより重視するべきです。
手続き…要は頭でっかちの前例踏襲主義で裁判官が世論の見誤りでしょ…
エリートのガリ勉は世の中が変わっている事すら感じられない。
これでは遺族はたまったものでは無い。
横山地裁の裁判長:深沢茂之の画像+経歴
今回の高裁で判決を破棄された横浜地裁ですが、その裁判長を務めたのが深沢茂之氏です。
深沢裁判長の経歴がこちらです。
生年月日:1958年3月11日生まれ
年齢:61歳
(2019年12月現在)
出身地:新潟県 新潟市
専修大学 法学部
1985年
旧司法試験 合格
1988年
裁判官 任官
1990年
山形地方裁判所 判事補
1993年
東京地方裁判所 判事補
1998年
松山地方裁判所 西条支部 判事
1999年
東京地方裁判所 判事
2002年
長野地方裁判所 上田支部 判事
2004年
長野地方裁判所 上田支部長
2007年
東京地方裁判所 判事
2010年
甲府地方裁判所部 総括判事
2013年
東京高等裁判所 判事
2015年
横浜地方裁判所部 総括判事
2019年
山形地方裁判所 所長
山形家庭裁判所 所長
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