【現在+画像】SARSの毒王:周作芬とは?日本の致死率も

時事

こんにちは。坊主です。

2020年1月28日放送の「ザ!世界仰天ニュース」にて、SARSの話題が取り上げられます。

2003年に世界中で猛威を振るったSARSですが、パンデミックが起きた背景には「毒王」と呼ばれた”ある人物”が存在していたのです。

一体、毒王とは誰なのでしょうか?

SARS(2003)の大流行は毒王が原因だった

2003年に世界中で猛威を振るったSARSについて「仰天ニュース」では次のように紹介されています。

▽新型肺炎!世界拡散の恐怖…
去年(2019年)12月に中国・武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎

中国から世界へ…

実はこの状況は2003年のSARSとよく似ている。

SARSはどのように世界に広がったのか?

その鍵には「毒王」という1人の男がいた。

1人で10人以上に感染させる強力な感染力を持った男性。

感染の裏側にあった真実に迫る。

(2020年1月28日放送)

上記の通り、この毒王と呼ばれた男性は1人で10人以上にSARSを感染させていたのです。

しかし、一体なぜ、この男性だけが毒王と呼ばれるのでしょうか?

実は、彼は他の人間と比べて感染力の強い”特異体質”だったのです。

毒王:周作芬はスーパースプレッダーだった

毒王と呼ばれた男性は、SARSに初めて感染した「周 作芬」(しゅう さくふん)という人物でした。

周さんは「スーパースプレッダー」と呼ばれる特異体質で、通常の人間よりも感染力が強く、これが「毒王」と呼ばれた最大の理由です。

実は、彼に関わった人間のうち、少なくとも130人以上がSARSに感染しているのです。

感染した人間の中には妻の両親もおり、その2人はSARSが原因で亡くなっています。

毒王と形容された周さんの特異体質について仰天ニュースでは次のように解説されています。

病院をパニックに陥れた周。

実は彼は感染病を広げてしまう体質の患者だった。

それが、「スーパースプレッダー」。

直訳すると“強力に撒き散らす人”で、
SARSウィルスを一人で10人以上に感染させた患者をこう呼ぶ。

肺の中でウィルスを増殖しやすく
また、ウィルス濃度が高い呼気を吐き出す、スーパースプレッダー。

謎の体質

通常の人間よりもウィルスが増殖しやすいスーパースプレッダーですが、そのメカニズムは解明されていません。

現在の年齢や画像は?

毒王と呼ばれた周さんですが、彼はどんな人物なのでしょうか?

そこで、彼について調べたところ、2003年当時の44歳だったことが確認されたのです。

周作芬,男,44岁,
家住广州市芳村区一大型生活小区,
在荔湾区做海鲜批发生意。

※「http://news.sina.com.cn」より引用
(2003年5月21日配信)

現在でも存命であれば、年齢は61歳前後だと推定されます。

ただ、周さんの画像や現在の様子は確認されておらず、彼の詳細は不明です。

日本での致死率は?

世界各地で大流行したSARSですが、全体での致死率は10.9%とされています。

2002年11月に中国広東省から広まったSARS(重症急性呼吸器症候群)の致命率は10.9%

※「東洋経済ONLINE」より引用
(2020年1月24日配信)

気になるのは日本での致死率ですが、「感染症情報センター」によると、国内での感染・発症は確認されていないことが判明したのです。

日本国内の医療機関から届けられた報告症例総数は、
2003年6月末で68例(疑い例52例、可能性例16例)でしたが、
すべてが(以下の)除外規定

1.他の診断によって病状が説明できるもの,

2.標準の抗生剤治療等で、3日以内に症状の改善を見るもの

に一致したため、
最終的に流行期を通じてSARSの確認例はありませんでした。

※「感染症情報センター」より引用

国内での感染・発症事例がないことから、日本での致死率は”算出不可能”となります。