こんにちは。坊主です。
今回は、脚本家の上原正三さんを取り上げます。
「ウルトラマン」シリーズなどのシナリオを担当したことで知られる彼ですが、ここに来て突然の訃報が報じられ世間の注目を集めています。
一体、死因は何だったのでしょうか?
上原正三が肝臓がんで死去
上原さんの死去について「朝日新聞DIGITAL」は次のように報じています。
上原正三さんが2日、肝臓がんで死去、82歳。
葬儀は近親者で営んだ。
喪主は長男・敬太郎さん。
37年、沖縄県生まれ。
中央大学卒。
65年、円谷プロに入社し、
「ウルトラセブン」「怪奇大作戦」などのシナリオを担当。69年からはフリーとして「帰ってきたウルトラマン」「秘密戦隊ゴレンジャー」など数多くの特撮、アニメ作品を手がけた。
子供向けの作品の中でも差別や戦争など硬派のテーマを扱う作風に定評があった。
18年、
自身の少年時代を描いた小説「キジムナーkids」(現代書館)で坪田譲治文学賞受賞。
(2020年1月9日配信)
上記の通り、死因は「肝臓がん」でした。
ただ、生前に癌を公表した事実は確認されていないため、人知れず闘病していたと思われます。
世間の反応
名作の生みの親です。
今に続くセブンの伝説はこの方から誕生しました。
心よりご冥福をお祈りするとともに、
今までのワクワク、ドキドキ、
涙を与えてくれたことに感謝します。
あなたの創られた「ウルトラセブン」は史上最高の作品でした。
その後の「ウルトラ」シリーズの先駆となり
素晴らしい業績だと思います。謹んでお悔やみ申し上げます。
怪獣使いと少年は今では扱いが難しいエピソード、
子供の頃何か心に刺さるものがありました。今まで素晴らしい脚本、
ありがとうございました。
左翼思想?
上原さんの名前を検索すると「左翼」というワードが出現します。
これは、平和や戦争に対する上原さんの考えが関係していると思われます。
戦争を”実体験”している彼にとって、平和および戦争(暴力)に対する価値観は非常にリアルで生々しいものだったのです。
戦争や暴力に対して上原さんは次のように述べています。
「戦争っていうのは、
運が悪いとか、
天皇が悪いとかいうけれども、それだけじゃない。」
「我々一人ひとりが起こしてるんですよ。
そういう意味では、
被害を被った沖縄人も、
日本軍によって集団自決させられたというのは事実だけど、
軍に命じられて村長が手榴弾を村人に渡した、
いくら命令とはいえ、
その行為は裁かれなくていいのか?」
「我が子を抱きながらピンを引いた人たちに罪はないのか?
と思うんですよ。
そこまで断罪されないと
戦争の本質的な部分は見えてこない。何で、
『俺は嫌だ』
って言う奴が誰もいなかったのか?」
(上原正三談)
※「ツグトヨのブログ」より引用
(2013年5月21日公開)
上記の通り、彼は戦争の被害者である一般市民でさえも、戦争に加担した人間として批判しているのです。
確かに、一部の人間の目には、上原さんの掲げる平和は理想主義的に映るかもしれません。
恐らく、これが「左翼」というワードが出演する理由だと思われます。
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