【キルドーザーのその後】マービンヒーメイヤーは英雄?当時の市長や企業は?

時事

こんにちは。坊主です。

2019年8月31日放送の「ワールドポリスカム」にて、「キルドーザー」が取り上げられます。

▽「ブルドーザー」で抗議活動!

警察カメラが撮った記録映像と犯人の肉声テープが明かす狂気の犯行動機

2004年6月4日に起きた今回の一件は、改造したブルドーザーによる抗議活動です。

一体、犯人はどんな理由で抗議活動を展開したのでしょうか?

今回は、アメリカで実際に起きた「キルドーザー」について調べてみました。

キルドーザーの犯人:マービン・ヒーメイヤーの画像

改造したブルドーザーを用いて抗議活動を展開した犯人がこちらです。

この人物は「マービン・ヒーメイヤー」といい、自動車修理工場を経営していました。

彼が抗議活動をするようになったのは、隣の土地にコンクリート工場が建設されることが原因でした。

もし、隣の土地にコンクリート工場が建設されてしまうと、自身が経営する工場の看板が隠れてしまうのです。

そのため、マービンは以下の理由を掲げて、市役所に抗議したのです。

抗議の理由

(1)自分の工場の看板が隠れてしまうため

(2)町の景観が損なわれてしまうため

この抗議活動に賛同する人間が現れたことで、彼は市役所を相手取って民事訴訟を起こします。

しかし、結果的に市民側は敗訴。

それでも住民たちは反対運動を続けていました。

ところが、2003年に状況は一変します。

というのも、この抗議活動を新聞社が取り上げて、住民たちを批判する記事を掲載したのです。

その結果、彼は反対運動の支持者だけではなく婚約者も失う事態になります。

2年後の2003年に地元の新聞社・スカイハイニュース社がマービンを始めとする市民達を非難する記事を自社の新聞に掲載した為、
反対運動に関わっていた市民達は次第に運動から離脱していき、
婚約し既に同居していたマービンの恋人も、
彼の元を去ってしまった。

※Wikipediaより引用

こうして彼は精神的に追い込まれていくことになるのです。

そして、遂にブルドーザーの改造に着手し、”過激”な抗議活動を行うようになったわけです。

ちなみに、改造前後のブルドーザーの画像がこちらです。

■改造前(実物と同型モデル)

■改造後(実物)

修理工業を経営していたことで得たノウハウから、これほどまで完成度の高い改造ブルドーザーが生まれたのです。

土地の再開発を進めた企業はどこ?

マービンの土地に隣接する場所は、アメリカの企業によって購入されていました。

市を提訴したものの敗訴したことで、当初の計画通り、土地の再開発は着々と進められていたのです。

一体、土地を購入した企業は何というのでしょうか?

そこで、この企業について調べてみたものの、具体的な社名は挙げられていませんでした。

過去の番組でもキルドーザーの話題は取り上げられていますが、その時も企業の名前までは明かされていなかったのです。

再開発を進めようとして、
そのマービン・ヒーメイヤーを追い込んだ巨大企業の名前は何でしょうか。

※「Yahoo!知恵袋」より引用
(2018年6月15日投稿)

問題の企業について情報をお持ちの方は、コメント欄よりお知らせ下さい。

当時の市長は誰?

改造ブルドーザーで抗議活動を展開したマービンは、当時の市長宅にも押し寄せました。

この市長について調べたところ、「Ted Wang」氏であることが分かったのです。

Granby Mayor Ted Wang,
who took office in 2004

※「THE DENVER POST」より引用

キルドーザーのその後は?

改造されたブルドーザーは、「外側」だけではなく「内側」も溶接されていました。

つまり、マービンは自力で脱出することが不可能な状況にあったのです。

これは、決死の覚悟でマービンが抗議活動を行っていたことの現れです。

今回の抗議で7億円という甚大な被害をもたらしたキルドーザーですが、事態の収束後、2005年にスクラップにされています。

現在では英雄視する声も

被害総額ほど巨額ですが、人的な被害が一切なかったことから、現在ではマービンを英雄視する声が上がっています。

また、今回の一件では新聞社が市民側をバッシングするなど、「弱いものイジメ」の側面もあったため、彼に同情する声も存在しているのです。