こんにちは。坊主です。
今回は、不動産会社「新幹線ビルディング」の社長を務める天野 二三男氏を取り上げます。
2021年7月3日、熱海市の伊豆山で発生した土砂崩れ(土石流)について、その原因と目されているのが「盛り土」(残土)です。
実は、この盛り土をした会社というのが新幹線ビルディングなのです。
一体、同社の社長を務める天野 二三男とはどんな人物なのでしょうか?
目次
熱海市 伊豆山の盛り土(残土)は新幹線ビルディングが行った
伊豆山一帯に盛り土を行った業者について、「KYODO」は次のように報じています。
静岡県熱海市の大規模土石流の起点に、
2007年に盛り土をした神奈川県小田原市の不動産管理会社の元幹部が5日、
共同通信の取材に「熱海市に届け出て盛り土をした。
豪雨はこれまでもあったが、崩れなかった」と責任を否定した。
(2021年7月5日配信)
上記の通り、報道では新幹線ビルディングの社名は明らかにされていませんでした。
しかし、ジャーナリストの木下黄太氏が土地に関する登記簿を入手したところ、そこには新幹線ビルディングの業者名が記されていることが判明したのです。
[ 熱海・伊豆山の土石流発生地点、
谷を埋めた時点の所有会社代表は
自民党系同和団体(自由同和会)
神奈川県本部会長、
現所有者は麦島善光氏
(ZENホールディングス創業者) ]詳細は僕のブログ記事を確認下さい。
→ https://t.co/fLwYaQqhMH— 木下黄太 (@KinositaKouta) July 5, 2021
この登記簿の「権利者」の欄には、確かに新幹線ビルディングの社名が記載されています。
登記簿の内容から、伊豆山一帯に盛り土を行ったのは同社であると見ていいでしょう。
しかし、現在の時点では、土砂崩れ(土石流)と盛り土の因果関係は解明されていません。
ただ、静岡県の副知事は「盛り土(残土)が被害を甚大化させた」という見解を示しています。
世間の反応
今までは、崩れなかった、、、。
それは、過去の事。
現時点では、
盛り土の部分がかなり崩れているとの報道がある。これから専門家の検証があるだろうけど、
原因究明には、時間がかかると思う。
これだけの被害が出てしまったから、
誰かに責任があると考えたくなってしまいます。私も報道を見ている限りにおいては、
盛り土に原因があるのではないかという印象を持っています。しかし必要なのは、
予断を持たないフラットで科学的な調査、分析だと思います。調査が行われるということなので、
まずはその結果を待ちたいと思います。もちろん、
調査の結果、
この被害に会社や行政の責任があることが分かった場合は、
その範囲で誠実な対応が求められると思いますが。
まあ許可した行政の責任の方が大きいですね。
ただし、
ずさんな盛り方で基準通り盛土されてなかったという品質管理もしっかり検証する必要もある。長い年月で設けられた排水層も土で目が埋まってしまい、
機能を果たさなくなることもあり得る。ちょっとだけ専門家より
天野 二三男の経歴↓顔画像+Facebook
新幹線ビルディングの社長を務める天野氏の顔写真がこちらです。
天野二三男さんご尊顔 pic.twitter.com/BBnc4EF6zL
— ひよ@鳥取ループリスナー (@hiyoloop) July 5, 2021
一体、天野氏とはどんな人物なのでしょうか?
そこで、この人物について調べたところ、「自由同和会」の会長(神奈川県本部)を務めていることが分かったのです。
自由同和会とは、自民党と連携している保守系の団体です。
つまり、天野氏は自民党と太いパイプがある人間というわけです。
ただ、詳しい経歴などは公表されておらず、その詳細は不明です。
本人のFacebookも確認されていますが、経歴や家族の情報は一切記載されていませんでした。
しかし、彼の名前で検索すると、以下の記事がヒットしたのです。
神奈川県警生活保安課は27日、
小田原市城山、
不動産賃貸会社社長・天野二三男容疑者(59)を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等収受)容疑で逮捕した。
発表によると、
天野容疑者は昨年(2008年)5月から今年(2009年)5月、
売春を周旋している違法なデリバリーヘルス(派遣型風俗店)業者と知りながら、
小田原駅前のビル1室を通常家賃に2万円上乗せした月12万円で事務所として貸し、
業者の違法収益計156万円を受け取った疑い。
※「https://gimpo.5ch.net/test/read.cgi/wildplus/1259394033/-100」より引用
上記の通り、天野氏は組織犯罪処罰法違反の容疑で2009年に逮捕されていたのです。
これは違法な店を運営していた店長が逮捕されたことで、同店から天野氏の元に金が流れていたことが発覚。
こうした経緯により、同氏も逮捕されることになったというわけです。
現在の土地の所有者は麦島善光
ジャーナリストの木下氏が既に述べた通り、盛り土が行われた伊豆山の土地は”別の人間”が所有しています。
現在の所有者は「麦島善光」という人物であり、「麦島建設」という不動産会社の創業者です。
土地の権利書によると、麦島氏は問題の土地を2011年に購入しています。
盛り土は2011年の時点で既に完了しているため、麦島氏は工事が全て終了した後に土地を購入したことになります。
ただ、なぜ同氏が伊豆山一帯の土地を購入したのかは不明なのです。
しかし、麦島氏の代理人弁護士によると、「盛り土があることを知らずに土地を購入した」とのこと。
一方、
この土地の現在の所有者である男性は、
代理人弁護士を通じ「盛り土があることを知らずに11年にこの土地を購入した。
その後も、盛り土をしたことはない」と話した。
※「https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE05ATB0V00C21A7000000/」より引用
つまり、麦島氏は今回の土砂崩れとの関係を明確に否定したというわけです。
麦島氏の経歴などについては以下の記事をご覧ください。
【7月8日追記】盛土の”量”と”高さ”は違法で産業廃棄物も混入
伊豆山に置かれた盛土ですが、この残土が条例に違反する”量”と”高さ”であることが分かりました。
さらに、この盛土には産業廃棄物も含まれており、行政は当時から幾度なく是正指導を行っていたのです。
この違反について「JIJI.COM」は次のように報じています。
業者は盛り土の工事を申請する際、
市に約3万6000立方メートルと届け出ていたが、
実際は約5万4000立方メートルだった。
盛り土の高さも、
県の技術基準では15メートルまでと定められているが、
実際は推定50メートルまで積み上げられていた。
(2021年7月7日配信)
上記の通り、盛土は”量”と”高さ”の両面で条例に違反しています。
特に”高さ”に関しては、基準値よりも35mも高く積まされていたのです。
この盛土と土石流の因果関係は解明されていませんが、これらの違反がなければ、被害の甚大化は防げたかもしれません。
ちなみに、盛土には以下の産業廃棄物も含まれていたことが確認されています。
〈1〉木くず
〈2〉風呂のタイル
〈3〉自動車(不確定)
〈4〉プラスチック片
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