【河合弘之の娘】かぼちゃの馬車事件+スルガ銀行の弁護士

時事

こんにちは。坊主です。

今回は、弁護士の河合弘之氏を取り上げます。

ビジネス分野の訴訟を得意としており、2018年に発覚した「かぼちゃの馬車事件」を解決に導いた1人として知られています。

そんな河合弁護士が担当した同事件が、2022年6月7日放送の「ザ!世界仰天ニュース」で紹介されます。

https://twitter.com/gyoten_ntv/status/1531952731622998016

一体、「かぼちゃの馬車事件」とはどんな事件だったのでしょうか?

また、同事件を解決に導いた河合弘之弁護士とはどんな人物なのでしょうか?

かぼちゃの馬車事件とは何?わかりやすく解説

「かぼちゃ馬車事件」とは、不動産会社「スマートデイズ」が主導で行ったシェアハウスによる経済(投資)事件です。

スマートデイズは30年間の家賃保証を謳ってシェアハウスの購入者を募り、次々と新規契約を獲得していきました。

このシェアハウスが「かぼちゃの馬車」というブランド名で販売されていたことで、後に本事件は「かぼちゃの馬車事件」と呼称されるようになります。

「かぼちゃの馬車」の購入者(オーナー)は約700人にも上りましたが、2017年には賃料の減額を行うようになり、購入者の間で不信感が募り始めていました。

そして遂に、2018年1月になると賃料の支払いが停止し、問題が表面化することになります。

スマートデイズが販売していたシェアハウスは”サブリース”(又貸し)という形態を取っており、入居者の募集や物件の管理などは全て同社が行っていました。

つまり、オーナーは物件を購入した後、スマートデイズに”丸投げ”するだけで賃料を得られるという算段だったのです。

投資の経験がないオーナーでも入居者探しや物件の管理を全て不動産会社に任せられるという手軽さがウケたことで、スマートデイズは次々と新規契約を獲得することに成功しました。

ところが、この仕組みが順調だったのは序盤だけで、次第にシェアハウスへの入居者が減少していったのです。

そのため、スマートデイズは契約時の保証していた賃料をオーナーに支払うことが出来なくなり、2017年に賃料の減額を行ったというわけです。

しかし、それでも事態の悪化に歯止めはかからず、2018年に賃料の支払いがストップしたことで、今回の問題が世間一般に露呈したのです。

スルガ銀行も不正融資を行って関与していた

ただし、今回の事件はスマートデイズだけの問題では留まりませんでした。

実は、同社のシェアハウスを購入するに当たって、多くのオーガーが「スルガ銀行」から融資を受けていたのです。

無論、不動産を購入する際に金融機関から融資を受けること自体に違法性はありません。

ところが、事件の全容が解明されるにつれて、スルガ銀行の関与も明らかになったのです。

通常、金融機関から融資を受ける場合、その人の返済能力を判断するために預金残高や年収などを調査します。

この調査結果によって、融資の可否が判断されるというわけです。

しかし、スマートデイズは返済能力が乏しい人間に対しても物件の購入を勧めていたのです。

当然のことながら、返済能力の乏しい人間に融資することは避けたいというのが金融機関の本音です。

ただ、スマートデイズはそうした人間の預金残高を改竄するなどして、実際の預金額よりも多く”水増し”していたのです。

こうしてデータを改竄したスマートデイズはスルガ銀行から多額の融資を引き出して、それを元に借入希望者(見込み客)に物件を売りつけていたというわけです。

上述した内容だけを見ると、スルガ銀行は”被害者”のようにも見えます。

しかし、スルガ銀行はスマートデイズによるデータ改竄などを知っていて、敢えて見過ごしていたのです。

そして、最終的にはスルガ銀行が”積極的”にデータ改竄に関与していくことになります。

実例として、預金残高が20万円しかない人間の通帳を”1020万円”に偽造するよう指示したメールが残されています。

つまり、スルガ銀行は借入希望者の返済能力が乏しいことを承知していながら、預金残高を改竄するなどして不正に融資を行っていたのです。

「かぼちゃの馬車事件」が語られる際に、スルガ銀行の名前も同時に挙げられるのはこれが理由です。

こうした事実が明らかになったことで、世間の批判はスルガ銀行にも向けられることになりました。

この事件によって購入者は多額の借金を背負うことになってしまい、夢の投資生活から借金地獄に叩き落されることになりました。

借金の返済を帳消しにしてチャラにした奇策とは?

スマートデイズはスルガ銀行と結託して、購入希望者に次々と高額な物件を売りつけていきました。

データを改竄するなどの不正を行っていたスマートデイズですが、実は、物件の販売価格も”法外”なものでした。

一例を挙げると、同社は7,500万円の価値しかない物件を1億5,000万円で売りつけていたのです。

つまり、購入者(オーナー)は本来払うべきではない”超過分”の返済まで強いられており、破産する人間も少なくありませんでした。

こうした事態を解決に導いたのが河合弁護士だったというわけです。

河合弁護士が率いる弁護団はスルガ銀行と話し合いを進め、”ある解決方法”に合意に至りました。

その解決方法とは、融資金額(借金)と不動産を「相殺」するというものでした。

具体的に言うと、購入者(オーナー)は自身が所有する不動産(土地・建物)を物納することで、自分が借り入れた融資額(借金)が免除されるというものです。

通常、不動産を物納したとしても、その金額が融資額に満たないものであれば、その不足分は返済しなければなりません。

しかし、スルガ銀行はこの不足分を「解決金」と位置付けることで、購入者がそれ以上の負担(返済)を負わなくて済むようにしたというわけです。

河合弘之弁護士の娘は?娘婿も被害者だった

「かぼちゃの馬車事件」を解決に導いた河合弁護士ですが、実は、彼の娘婿も被害に遭っていました。

「福岡県弁護士会」の情報によると、娘さんの夫は2億円を超える被害に遭っていたようです。

参照先

https://www.fben.jp/bookcolumn/2022/04/post_6815.php

ただ、娘さん及び夫の素性は公開されていないため、名前や顔写真は不明となっています。