こんにちは。坊主です。
今回は、筑波大学の教授を務めていた五十嵐 一(ひとし)助教授を取り上げます。
1991年(平成3年)7月12日、筑波大学助教授の五十嵐一が同大学筑波キャンパス人文・社会学系A棟7階のエレベーターホールで刺殺されているのが発見され、司法解剖の結果、11日の午後10時頃から12日の午前2時頃までの間に殺害されたものと断定された[2][3]。 pic.twitter.com/E4rJmoz3Lm
— Yasu (@yasu_yasuno_sa) July 26, 2020
2022年8月12日、「悪魔の詩」の著書であるサルマン・ラシュディ氏がニューヨークで講談中に何者かに首を刺されました。
BREAKING: Author Salman Rushdie, whose writing led to death threats, has been attacked on stage at an event in New York state.
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— Sky News (@SkyNews) August 12, 2022
「悪魔の詩」はイスラム教を冒涜する内容だとして、当時のイランの最高指導者であるホメイニ師によって、サルマン氏は死刑を宣告をされていました。
ただ、ホメイニ師が死刑宣告を出したのは著者のサルマン氏だけではありません。
実は、五十嵐 一教授も「悪魔の詩」を翻訳したとして死刑が宣告されており、1991年7月12日に殺害されているのです。
一体、五十嵐 一教授とはどんな人物だったのでしょうか?
また、犯人は誰なのでしょうか?
筑波大学:五十嵐 一の死因は?首に致命傷
五十嵐教授の死因は何だったのでしょうか?
そこで、死因について調べたところ、「失血死」であることが判明したのです。
五十嵐教授は何者かに首を3ヶ所も刺されており、いずれの傷も頸動脈を切断する程の深さだったと言います。
刺し傷は首だけではく右側の胸や腹部にも確認されていますが、首の傷が致命傷となり失血死したというわけです。
首を執拗なまでに攻撃する殺害方法は「イスラムの殺し方」とされています。
また、五十嵐教授が悪魔の詩を翻訳したことでホメイニ師から死刑を宣告されていたことから、犯人はイスラム教の人間と目されていました。
一体、五十嵐教授を殺害した犯人は誰なのでしょうか?
世間の反応
APのJOSHUA GOODMAN氏の記事によれば、
容疑者はラシュディ氏を10回から15回殴ったり刺したたりしたとこと。「命はあり、必要な治療を受けている」「重症だが回復可能」との表現も見られる。
これらの言葉を信じ、回復を祈りたい。
出版されて結構年月が経つのに、執念深さに驚くばかり。
出た、あの「悪魔の詩」事件。
今でも続いているとはな…
これだから宗教(特にイスラム教)の恨みは恐ろしい。
※「Yahoo!ニュース」より引用
「悪魔の詩訳者殺人事件」の犯人は誰?本の内容は?
「悪魔の詩訳者殺人事件」の犯人は誰なのでしょうか?
結論から言うと、この事件は2006年に公訴時効が成立しており、”迷宮入り”となっています。
つまり、五十嵐教授を殺害した犯人は不明のままなのです。
ただ、警察が犯人と疑っていた人物が存在していました。
その人物は、当時、筑波大学に留学していたバングラディッシュ人の学生です。
この学生は事件が発覚した当日に帰国しており、最も有力な容疑者だったのです。
ところが、確固たる証拠がなかった上、日本政府がイスラム諸国との関係が悪化することを恐れたため、警察に介入して捜査を打ち切らせたとされているのです。
しかし、犯人候補には「イスラム革命防衛隊」が指揮する特殊部隊「ゴドス軍」の存在も挙げられています。
ゴドス軍は対外工作やテロ活動を行う特殊部隊で、イランの軍隊組織の一つです。
もし犯人がゴドス軍であれば、五十嵐教授の殺害はイラン国家が主導したことになります。
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/04291100/?all=1&page=3
なお、五十嵐教授が殺害される理由となった「悪魔の詩」ですが、その内容についてはAmazonレビューに簡単な粗筋が掲載されていました。
物語の内容の要約としては、
飛行機事故で2人がイギリスの沿岸で生還し片方は大天使となり片方は大悪魔となっていく物語であった。時代は色々とぶっ飛びますので
歴史書読んでないとチンプンカンプンです。
そこから、イスラム教が信じる内容を否定するような出来事や
ムハンマドをおちょくった最後は予言者が大悪魔の言葉に従い信じることとなることである。善である大天使ではなく大悪魔が予言となってるのもそうだが、
人間の臭い部分が多く書かれていて神ではなく結局は綺麗でもあって
汚い部分でもあるゴチャゴチャに混ざった人間達がいるだけという実在論的な部分を多く示唆する本であった。
あるイスラム教に改宗した友人は
「自分の母をレイプし女性蔑視しまくった奴の本を読まされた気分だ」
とこの本の感想を言っていた。
※「https://www.amazon.co.jp/悪魔の詩-上-サルマン・ラシュディ/dp/4787790013」より引用
上記の通り、「悪魔の詩」にはムハンマドを揶揄する内容も含まれていたようです。
恐らく、こうした記述がイスラム教徒の怒りを買ったと思われます。
ただ、他の口コミを見ると「内容がよく分からない」という声も散見されるため、「悪魔の詩」の内容を理解するためには、歴史や宗教などにある程度の教養が必要なのでしょう。
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